忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

その後のバカップル : つなむくクリスマス小ネタ

 両足は痺れを通り越し、いっそ痛いくらいだが、綱吉はぐっと堪えた。

「なぁ、骸」

 膝の上に居座り続けている恋人は、確かに身長の割には重くはないが、綱吉よりずっと背が高い分それなりの重みはあった。それを膝に乗せて小一時間、ソファと骸の尻の間に挟まれ続けている綱吉の脚は、正直限界が近い。

「なんです?」

 近場のケーキ屋さんで辛うじて買い求めたチョコケーキを抱えながら、骸が小首を傾げる。

 唇についたクリームを舐めとる赤い舌に視線が行ってしまうのは、仕方ないことだろうか。

「俺にも一口頂戴」

「クフフ、構いませんよ」

 口を開けて待てば、小さく切り分けられたケーキを乗せたフォークが差し出される。

「ん、うまい」



 時々甘えたになる恋人の我が儘に振り回されるのも悪くないか、なんて思ってしまうのは惚れた弱味なんだろうか。

 

 

 




べったべたに甘える骸も可愛いと思ってしまう。
PR

「moon fish log」に掲載されている文章・画像・その他すべての無断転載・無断掲載を禁止します。

TemplateDesign by KARMA7
忍者ブログ [PR]